2009年09月17日

とりとめのないメモ

たった今、政見放送で遅れて放送された
NHKスペシャルの再放送を見終えたところです↓
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090912.html

・・・うーん、本来であれば
本来の「職業」である大学院生の専門性が生かされるべきなのですが
つまり、番組に対しての的確なコメントと
金融危機が起きた要因と、それに対する処方箋や、今後の世界の展望
といったものをこれまで大学院で学んだ知識を基に書ければいいのですが
・・・今の正直な「言葉」は
「もっと勉強しなきゃ」でした。

この状況に対して、世界のカラクリに対して
言いたいこと、抵抗感というか拒否反応というのは往々にしてあるのですが
・・・これまで学んできた理論が、それに基づく分析が
現実世界の役に立っているのか・・・
・・・もう1度本を読み返さなくちゃ・・・というのが正直な気持ちです。

もちろん、私の専門というか、所属している研究室からすれば
この問題は非常に間接的というか、直接対象にしているものではないけれど
でも私の問題意識の根底には
このトピックは避けて通れないもの、のはずなのに・・・。

金融のカラクリについての知識が足りなさ過ぎますね、現時点では。
確かに経済学研究科にいるわけでもないし
金融に関する講義も受けたことはなく・・・
そもそもそれを受けるためには数学の知識が必要だけれど
10年間、高校をやめて以来、数学の必要性に迫られなかった私が
いきなりこの学問の世界に飛び込んだ(舞い戻った)ので・・・
もちろん、集中して勉強すれば取り返すのは不可能ではない時間ですが
・・・人生に時間ってほんと限られてるんだなぁって。
研究で明らかにしたいことが10あるとしたら、その1にだって到達できていない、
今後の数年間(博士論文を書き終えるまで)でそれをどこまで埋められるかの
見通しを考えても・・・限られた時間の中でできることの少なさを痛感します。

一言だけ言えるとしたら
経済学は、今いるところに来てから知りましたが
一般的によく思い浮かべられるかもしれない
企業や消費者の利潤追求行動一辺倒、あるいは規制緩和を奨励するような
そういう学説だけが「経済学」ではないということ、で
そうでない経済学も(マイノリティですが)存在するということで
逆に制度の存在の重要性、価格より品質といったものも重要なトピックだと
・・・まぁこの所感は修士1年の頃に感じたものですが
それ以上のものを3年経った今も即答できないでいる情けない私(苦笑)。

でも、研究頑張らないと・・・
大きな矛盾と歪みを孕んだこの世界に対して
何かを言える研究をして、発表をして、その延長線上で
(不平等が是正されて)少しでも多くの人の暮らしがよくなる役に立てれば・・・
という気にさせられました。
研究するモチベーションにちょっとはつながったかな。


参考サイト:
http://tanakanews.com/
最近面白そうな記事は有料ばかりですね・・・(苦笑)
大体は頷けるところも多いのですが
環境問題、地球温暖化への懐疑主義は・・・政経ライターらしいというべきか。



金融危機の資本論―グローバリゼーション以降、世界はどうなるのか

金融危機の資本論―グローバリゼーション以降、世界はどうなるのか

  • 作者: 本山 美彦
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2008/12/23
  • メディア: 単行本



私がこの大学に来た頃には既に定年退官されていました。
教え子の方には別のところでたまたまお会いしていますが・・・
その退官記念の本も修士入った頃にかじったきりで
今ならもうちょっとよく飲み込めるようになったかな(であることを願う)。


現代思想2009年1月号 特集=金融恐慌 クラッシュする世界経済

現代思想2009年1月号 特集=金融恐慌 クラッシュする世界経済

  • 作者: ポール・クルーグマン
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2008/12/27
  • メディア: ムック



あのクルーグマンがノーベル経済学賞を取った、と・・・(って今更ですが)
聴講に行った地理学の講義のテキスト本で見ていた名前だったので
いつになく親近感を覚えた記憶があります。
彼の場合は学問的、理論的貢献もさることながら
政策提言が活発なところもあるでしょうね・・・。

ついでにいえば、今オバマ政権に入っているジョセフ・ナイ氏も
これまた私が当時勉強していた国際レジーム論の著名研究者の1人だったので
驚きつつ、現実と学問の世界が身近に結びついた感慨を覚えたことがありました。


グローバル化で世界はどう変わるか―ガバナンスへの挑戦と展望 (英治出版MPAシリーズ) (英治出版MPAシリーズ)

グローバル化で世界はどう変わるか―ガバナンスへの挑戦と展望 (英治出版MPAシリーズ) (英治出版MPAシリーズ)

  • 作者: Jr.,ジョセフ・S. ナイ
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2004/09/01
  • メディア: 単行本




9/22追記
金融の権力

金融の権力

  • 作者: アンドレ オルレアン
  • 出版社/メーカー: 藤原書店
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本



本来であれば(?)これまでの大学院での時間を何に費やしてきたかを考えれば
金融危機について訊かれたとすれば
この本をもとに一興(?)何か含蓄のあることが言えれば良いのですが、
というか言えるべきなんでしょうけど・・・
まだちゃんと読んでません(苦笑)。

なんというか、まだ実世界に役立つまでに学を修めていないな・・・
ということを痛感させられますね・・・。

一応説明しておきますと
オルレアンは、フランスのレギュラシオン[調整]・アプローチという経済学派と
コンヴァンシオン[慣行]理論という社会(政治)経済学の両方の制度経済学派に属し、うちの研究室は専らコンヴァンシオン理論の本ばかり読み(笑)
私の個人研究では、レギュラシオン・アプローチを
世界の食料分野に適用した理論とずっと取っ組み合っていたのですが・・・(笑)
この本は、私が入る以前に研究室で読んでいたそうで
買ってはいるものの、まだちゃんと手をつけていない本のうちの1冊です。

この本は、まだサブプライム危機も起きる以前に出版されたものですが
今日の危機に対しても何らかの示唆を与えているものと・・・
読んでいないので断定はできませんが(苦笑)。

posted by K.M. at 04:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | ニュース・クリップ | #
 
この記事へのコメント
田中宇のメルマガは以前から読んでいます。最近、有料化したんですよね。無料のものしか読んでいないのですが、「妄想家」との批判に負けずに執筆し続けてほしいものです。

ところで、今週末に大阪でAMネットの学習会があります。ご都合がつけばぜひお越し下さい。

http://am-net.seesaa.net/article/129174644.html
Posted by horiuchi@AM-NET at 2009年10月06日 21:59
AM Net 堀内さま

コメントありがとうございます。
そうですね、田中さんはイラク戦争の開戦もぎりぎりまで否定されていましたね・・・。
これからも大手メディア報道の裏側にある、政治を中心とした世界の実態を書き続けてほしいですね。

そして、学習会へのお誘いもありがとうございます。

残念ながらここのところしなくてはいけないことがたくさんあり、そちらにお伺いできそうにありません。
またどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by 管理人 at 2009年10月08日 07:58
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